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VideoStudioUltimateX3のインターレース解除法

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画面に出るモアレ的な雰囲気の横方向の縞模様。
この画像(拙作のアイマスMAD「アシタカセッキ」より)だと、背景のクローバーが特に際立ってますね。

これ、インターレースと言います。


映像に詳しくない人には現象の名前すら分からないでしょうね。
僕も名前を調べるだけで2時間掛かりました。
・・・写真用語には詳しいけど、映像面は詳しくないからなー・・・。




なんでこうなるのかと言うと、テレビに対応するため。

先に「ブラウン管テレビの」構造を説明します。
ちなみに液晶テレビやプラズマテレビでも、処理能力の関係でブラウン管と同じ形式を取る場合もあるみたいです。なので、この形式は今後も残るかも。

ブラウン管は「走査線」と言いまして、「横1列ごとに」テレビ画面に映像を映し出します。
縦に数百列あるのでにわかに信じがたい原理ですが、どうもこの方式らしいです。
ただ、数百列は多すぎるので、「奇数列」「偶数列」の順で半分ずつ表示する事で誤魔化してるみたいです。
これだったら、人間の目の処理能力には追い付けるみたいです。

なお、ブラウン管のテレビ画面をデジカメで撮ってみると、その影響で、横方向に帯が入ったりします。



本題に戻します。
この「奇数列」「偶数列」ごとの表示方式に対応した映像が「インターレース」。
つまり、上の画像、これをブラウン管テレビに映せば上手いこと1列ずつずらして表示されるので、縞模様が上手く働いて綺麗に表示される、と。


ですが、PCモニターは言うまでもなく違う形式です。
なので、これを解除した普通の映像にしなければなりません。
(何故か、基本的に映像ソフトは初期設定がインターレース有りの映像になってるみたいです。
YouTubeやニコニコ動画と言った形式よりも「テレビに映して楽しむ」客層の方が多いと想定してるんだろうか・・・)




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とりあえず、僕の持ってるVideoStudioUltimateX3だけの解説になりますが。

操作方法は分かってしまえばシンプル。
まずは上記の通り、操作画面左上にある「設定」メニューから「プロジェクトのプロパティ」をクリック。
すると設定画面に写ります。




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インターレースとは関係ありませんが、何故かVideoStudioはデフォルトが「720×480」になってます。
その関係で、静止画を置くと細くなったりしてしまいます。
ちなみに720×480は「縦横の比率が3:2」ですが、これはデジタル一眼レフかアナログテレビくらいでしか使われません。
(最近のテレビでよくある「ハイビジョン」は縦横比16:9、YouTubeも最近はこれ。ニコニコ動画やデジカメのムービー「640×480」は4:3。だから「3:2」はまず使わないと思います)

この「MPEG Files」だと何故か、比率すら変えられません。
なので、ここの欄は「Microsoft AVI files」に変える事を推奨します。


次に、右下の「編集」ボタンをクリック。


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ここからがメイン。
「下位フィールドから」の欄を「フレームベース」に切り替えて下さい。
インターレースを解除するだけなら、これだけで十分です。


あと、何故かaviだと「320×240」という小型ムービーが初期設定になってしまうので、動画サイズも変えましょう。
ハイビジョン動画と同じ比率だったら「ユーザー定義」から「640×360」で。
普通の「640×480」だったら普通に選択可能です。

設定はこれくらいでしょうか。
動画ファイルのエンコードとかに関しては、すみません他で調べて下さい。




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解除すると、こんな感じ。
特にVideoStudioUltimateX3だと「回転」を使うとインターレースの影響をモロに受けるので、解除は是非。テレビ表示とかだったら話は変わってきますけど。

by icelake876 | 2011-12-15 19:50 | 雑談(よろず系) | Comments(0)  

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