PENTAX初代QとQ-S1を2台持ちしてるアホな奴の雑談

あちこちのカメラ雑誌とか見ても、なんかもうQマウントの存在そのものが忘れられてるようなので・・・。
レビュー記事的なもの?今更だな。




前置き
最初に言っておきますがQシリーズはミラーレスではありません。コンデジです。


・・・なんか2015年くらいまで月刊カメラマンのミラーレス紹介記事とかで「画質酷い」とか叩かれてた記憶しかない。
まぁ事実だと思うけど、重量とか考えて欲しい。そんな大型センサーのカメラとか物理的に望遠レンズ持ち歩けなくなるし(オリンパスのマイクロフォーサーズ28~300mmでもそれなりにかさばってしまう。300g切る軽さだから十分すぎますが)。

ハッキリ言って、コンデジと考えると、これほど使い勝手のいいカメラも珍しいと思う。
確かにミラーレスとしてはパワー不足ですが。
矛盾してるけど28~300mm級レンズが欲しい。5~40mmレンズとか作ってくれないかな、そもそも本体が200gしか無い以上はレンズが300gでも最軽量一眼レフのキスデジ7に並ぶ程度で済むし。ニコンJシリーズの10~100mmレンズがある以上そちらと勝負すると厳しそうですが(リコーのコンデジの性能を考えるに200g程度で作れそう・・・あちらはリトラクティングレンズ機構使ってますが、展開込みでも作れなくは無いような)。
だから「ミラーレスとしては力不足」と言う点だけで敬遠されがちだったのが非常に解せない。


Qシリーズの存在意義について
正直コンデジに物理的ズームリングが付いてる時点で勝ちです(笑)。
もう、本当に便利。
不満点として、Qの標準ズームは望遠端(厳密には12mm)が一番レンズが引っ込む形式なので、実質「電源オンの開始焦点距離が70mm(Q7やQ-S1だと55mm)」と言う非常にややこしい仕様が挙がるのですが・・・そもそも「あ、広角端に寄せよう」とズームリングを60度回転させるだけで終わります。もちろん手間ですが掛かる時間は0.3秒もありません。
(まぁ、F2.8~4.5の可変タイプだから頻繁に広角端でもF4.5に設定されてしまうのは不満ですが。ちなみにQシリーズのレンズは絞り開放が解像度のピークらしい)
標準ズーム付けっ放しだと誰がどう考えてもサイバーショットRX100シリーズやルミックスLZ100(レンズ固定式マイクロフォーサーズ)の劣化です。そんでも、これがあるだけで使い勝手は劇的に違います。
LZ100は勿論コントロールリングに電動ズーム割り当てられる形式ですが、ただ電動ズームって使い勝手が・・・あと、あちらはリング自体が細いし。こちらは1.5cm幅。

肝心の画質・・・。
正直、僕がRAW使わない+風景モードを多様してるってのもあるのかもしれませんが、色合いが破綻しがちな感じはあります。
ただ上手くはまると一眼レフ顔負けの色合いは出せる。
最近流行りの裏面CMOSセンサーですが、低感度のノイズこそ確かに目立つものの、挙動がとにかくCCDのカメラっぽいのが最大のポイント。
なんかCMOSでよく言われる「絵の具っぽさ」を全然感じない。
ISO160でもノイズまみれ、代わりにISO800でもノイズ3割増しくらいに抑え込んでしまってる辺り確かに裏面CMOSなのですが・・・。


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折角なので実写。
・・・あ、これQの写真ではありません。他の裏面CMOSのデジカメ(リコーCX5)です。


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こっちはQ。両方ともISO800です。
250mm相当でシャッタースピード25分の1秒なので5テイクした結果(流石にこのレベルだときつい・・・そんでもQの望遠ズームはF2.8固定なので思い切って狙った)。
・・・これじゃ分かりにくいけど、普通に夜景を撮ると全体がミルキーな感じになる(黒がしっかり締まらない)のですが、Qの場合はとにかくノイズが細かい上に黒が非常に出やすいので夜景を撮っても全然濁る気配が無い。
根本的な画質そのものは流石に大型センサーカメラと比べてはいけませんが、ただ正直この特性があるから凄く楽。夜だろうがスナップで持ち歩ける。

ちなみに初代QはISO1600だとこんな感じ、ISO6400だとこんな感じ(白黒)
ノイズこそ出るものの小型裏面CMOSだからノイズは低感度から出てるし、ISO1600までは色合いが全然変わらないので凄く使いやすい。まぁ感度800あれば大抵なんとかなりますが。
あ、ちなみに望遠ズームに関してはセンサーサイズの小さいQにつけると85~250mmF2.8と言う性能です。しかも造りが完全にトイレンズのくせにピント合えば1200万画素をほぼ完全に解像します。Qシリーズで一番性能のいいレンズかも。

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あと並みの逆光ではゴーストは出ません。
ケンコーの1000円フィルター込みでも問題なし。


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これだけQ-S1。窓ガラス越しなので片ボケしてるけど気にしない・・・。
縮小すると分かりにくいけど、上手くはまると結構空気感ある写真も撮れます。
会心の一撃頼りと言ってしまえばそれまでですが、コンデジでこれ撮れれば十分。

後は弱点いくつか。
露出設定がちょっと手間。ボタンを押してから右上のダイヤル、って過程なのですが・・・ダイヤルが固いせいで動かしにくい上にオーバーランしがち。
あと数値設定系のダイヤルが固いダイヤル1個しか無いので、標準ズームのF値が変わるのを戻すのも大変。
ましてや、両方とも「プログラムオートでもダイヤル動かせばF値を調節してくれる」って結構便利な機構があるのですが、初代Qに関しては絞り優先モード(A)とプログラムオート(P)でダイヤルの回転方向が逆と言う凄まじい仕様なので、絞り開放に戻すのが超難しい。
ってか今具体的に検証して気付いた。道理で4年使ってるのに慣れなかった訳だ・・・これ回転方向カスタムで調整できないか探してみよう(ただ軽く触った限り無理臭い)。

あと標準レンズが85mm止まり。Q-S1だと70mm程度。本当に寄れない。
まぁ、これは好みですね。僕がずっと使ってたコンデジが120mmクラスの望遠を持ってたので、それに慣れていると言うのもありそう・・・ただこれはRX100シリーズもLX100も該当するし。
画質やバッテリーの貧弱さも弱点ですが、画質に関しては大型センサーのカメラが良すぎるだけだし、バッテリーも本体の小型化による当然のトレードオフなので気になりませんね。予備バッテリー必須なのも事実ですが。


QとQ-S1の2台持ち
本題(笑)。記事タイトルの通り。
最近は2台体制です。レンズ交換カメラの意味がねぇ。
そんでも普通のショルダーバッグにギリギリながら他の小物と一緒に入ってしまう恐ろしさ。

こうなった経緯は・・・。
・ここ見てる人は知ってそうだけど念のため、初代Qは1/2.3型センサー。Q-S1は1/1.7型。なので、それぞれに望遠と広角を振ったほうがいい
・Qシリーズのレンズマウントキャップ(裏蓋、リアキャップ)はゴムはめ込み式、ちゃっちい。なので単独でカバンに突っ込むのが心配
(一度だけQ-S1単騎で望遠ズーム交換しながら出た事がありましたが・・・なおボディキャップもゴム製)
なので、いっそカメラそのものをレンズホルダーにした方が安心。なおレンズケース自体は別売りで存在する
僕が徹底してレンズ交換してる間にシャッターチャンスを逃す体質

最後が一番の決め手だったとさ。
そもそもレンズ自体が小さい分レンズ交換もしやすいシリーズなのに(指で挟めるので片手で2本持てる)、その交換の30秒の間に電車やら野鳥やら逃げるもんだから笑うしかない。諸事情+予算でニコンJ+10~100mmとかペンデジタル10.7倍ズームとかも厳しいし。
あ、ちなみにQのダストリダクションは高性能なのでレンズ交換のデメリットは本当に少ないです。たまーに作動させると安心。

構成はQ+望遠ズーム(06レンズ)、Q-S1+標準ズーム(02レンズ)、充電器です。
ちなみにQの発売は2011年8月末なので、充電器はUSB充電が無かった時代。コンセント+ケーブルの形式(メガネケーブル)です。
なので、メガネケーブルを外して予備バッテリーを入れっぱなしにして、そのままバッグに突っ込むと言う技が使えます。
(あと純正レンズケースが無かった時代に長方形のメッシュケースをレンズケース代わりに無理矢理転用してたのですが、結局これが充電器ケースとして大きさピッタリだったので、重宝する事に・・・)

充電器は家に帰ってくる頃には当然ながら力尽きたバッテリーがセットされてるので、ケーブルに繋ぐだけで充電開始。なんとまぁ高効率。
(直にUSBで充電するタイプとは一長一短だと思ってます。コンセント近くにカメラが転がってると落ち着かない)
なお、充電器+バッテリーの重量は85g程度。Qはどちらも200g程度、レンズはどちらも90g台なので全て足しても680g程度です。
僕が持ってる一眼レフK-rは本体598g、レンズ455g。これでも機能を考えると軽い部類なんですが(レンズがマクロ対応だし・・・シグマの17~70mm)、これの3分の2の重さで24~250mm、しかも実際に構える時は300gを切る軽さ。
結局、K-rよりQシリーズ2台持ちのほうが出番は多くなっていったとさ。
ちなみに値段はたぶんQシリーズのほうが安い。予備バッテリーとフィルター込みでも総額10万円切ると思う。


QとQ-S1、それぞれの長所と短所
最後にこれ。
Qは2011年、Q-S1は2014年発売。しかもQ-S1は1/1.7型センサー。
なので性能全然違う・・・かと思いきや、そうでもないんですよねぇ。
2011年のカメラが現役バリバリで今でも主力なのが変な感じ。買ってギリギリ4年経ってないから実感ないけど。
(ものすごく世話になった防水デジカメとかも最近動かせてないし・・・そちらは丁度10年前の購入)

Q-S1だと「カスタムイメージ」を前面のダイヤルにセットできなくなっている。
前面に開発チームがお遊びで入れた4モード登録できるダイヤルがあるのですが・・・(本来はデジタルフィルター、要するにアートフィルターとかのセット用)。
これが、地味だけど本当に不便。
カスタムイメージはビビッドとかナチュラルとか人物とか風景とか、そういうタイプの。ぶっちゃけ、これで微調整できるってのが個人的にQの強みと言っても過言ではない。Q-S1は設定がちょっと手間だから常時風景モードにしたままなので、普通に街中に行くと色合いが派手すぎて破綻する事も多々(戻し忘れは日常茶飯時)。
ちなみに僕はQには風景(青と緑を鮮やかに)、MIYABI(落ち着いた色合いのモード、彩度抑制+αで使う)、ポップチューン(緊急時の彩度ブースト用)、BW(モノクロ)を入れてます。
地味にモノクロにメニュー画面を介さず移行できるカメラって少ない気がする。
Q-S1でもアートフィルターのハードモノクロームを使えば可能だし、一応セットしてるけど、そんな5号印画紙縛りのモノクロ撮影なんてエクストリームスポーツはとてもとても食指が伸びずに1回も起動していない。

・起動速度が全然違う。Qは2秒程度。Q-S1は1秒弱。
流石にこれは後発の強み。Qこんなに遅かったっけ・・・と最近感じる。
・Qは望遠、Q-S1は広角に強い。当たり前。
やっぱ250mmF2.8ってのは捨て難い。Q-S1+望遠ズームだと69~207mmF2.8と完全に大三元レンズを意識した性能になりますし、本来は満足するべきだと思うのですが・・・。
なお稀に、QとQ-S1でレンズを入れ替えて、Q+標準ズーム+絞り最大(コンデジなのでF8まで)にしてパンフォーカスモードにして撮影する事がある。
1/2.3型センサー+F8と言う構成ができるカメラでは一番画質がいいと思うし。
他のメーカーが真面目にやってないはずだ、の意。
ちなみにこんな感じになります。絞りすぎて画質が落ちるかと思いきや、思ったよりは落ちなかったりする。
・逆に、望遠+高感度が欲しくなった場合にQ-S1に望遠ズームくっつける場合もある。
なお、どっちも画質的にはそこまで極端には変わらない。Q-S1の恩恵は標準ズームが24mmになる事ぐらい。
ただし、Q-S1はISO3200でもノイズは多くなれど、色合いが全然破綻しなかったりする。Qだと色合いに関しては1600がギリギリ。なので高速シャッターは結構使いやすいかも。
ちなみにどちらもシャッタースピードは最高2000分の1秒。加えて、ローリング歪みのリスクがあるが電子シャッターも搭載しており、使えば8000分の1を叩き出す。ただしNDフィルターが仕込まれてるので使う場面はあんまし無い。

・AFはどっちも同じくらい。動体射撃は難しいが暗所でも合う時は合う。
・手ブレ補正機構はぼちぼち。ただ、たまーに無双する時がある。
Q-S1が月明かりの下でシャッタースピード3分の1秒の条件も意にも介さず大量の写真を吐きまくった事がある。
Qでも望遠ズーム付けっ放しでクリスマスイルミネーションを撮った経験あり(140mmでも25分の1秒が十分止まっていた)。
なお、どちらも割とAFは合っていた。
・Qは小型グリップがついていたが、Q-S1は人工合皮を採用したためか削除。代わりにリモコン受光部が大型になり指をひっかけられるように。
これで、持ち具合が驚くほど変わらない不思議。


大体こんなところでしょうか。
もう工場の在庫が無くなったら終了感があるのですが(メーカーのホームページに残ってるので残ってはいそう)、正直センサーサイズ比の画質に関しては買って初めて分かる良さがあるので、技術継承されて欲しいところ・・・。
なお、Qの画質は期待してなかったので、うちに来た理由もヤマダで発売1年半後(2013年春)に叩き売りされてたから、でした。標準ズームキットが3万円弱。
そしたら何故か一眼レフを差し置いて主力になって今に至る。
そんなカメラです。
ホント不思議。あと、同じペンタックスのWG-3ですらも絵の具画質だったんだよな(WG-5は原寸大の実写画像が見つからず未確認)。Qエンジンだけでこうも違うんだろうか。

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by icelake876 | 2017-03-03 01:08 | 雑談(よろず系) | Comments(0)  

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