ペンタックスQと名鉄岐阜駅周辺あるき 2/4

電車を見ながら夜の散歩。






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(85mm。シャッタースピード1/10秒、F4.5、ISO800、露出-3.0、オートホワイトバランス)

前の記事に書いた通り、僕は元々コンパクトデジカメを使っていました。
ただ、どれも手ブレ補正が無い上にISO200で画質の破綻する機種だったため、最近トレンドの「高感度」と言う要素には全く縁が無かった。
(一応OptioP80には電子式の手ブレ補正がついていたものの、画質そのものは劣化してしまう。まぁ、代わりに5段分補正すると言うアホみたいな使い勝手の良さだったんですけど・・・)
そんな状態のまま、5年以上が過ぎた。

こうも長く使うと、カバーする術を身に着けてしまう。
夜に一人で散歩する環境が整ってたのも大きかった。
露出補正のやり方をマスターしてからは、夜だろうがマイナス2.0に設定してしまえばISO64でも十分にシャッタースピードを稼げたので、割と出かけてました。
当時の僕はコンデジでやせ我慢した結果、1/4秒もあれば手ブレ補正無しでも写真を撮れる領域にまで達していました。最高記録は1/2秒。

なので、K-rを持った時は「夜でも平然と撮りに出かけられる!」と反動で覚醒しました(笑)。
ISO64固定→ISO800でも画質劣化無し+手ブレ補正機構のインパクトは絶大。
もっとも、買ってから写真を撮れない環境になったので、実際に出かけられた回数は少ないんですが・・・あと、夜だろうが一眼レフ持ち歩くと目立ちますし。


今回。
「高級コンパクト」はどうだろう?と、試してみた。

幸い、トイカメラを持ってた時代と違って、夜に外に出ても問題の無い年齢になった。
それがいいのか悪いのかは置いといて、とりあえず今は好都合である。

後は、撮影機材面。
重量1kgのK-rを構えていった1年半前と違い、今回は僅か295gのQ。
凄い時代だ。
スナップ感覚で、気軽に鉄道写真を撮りに出かけられてしまった。

夜の9時半に。


今後は、ナイトスナップと言うジャンルも浸透していくのかもしれない。
実際、大型センサーに進出したGRの発表会にて、森山氏は「暗がりがスカッと撮れるのがずいぶん違う」と発言している。
世界最高峰のリコー使い(こう書くとGRに限定するようでアレですが)・・・おのずと世界最高峰のコンパクトカメラ使いを兼ねる事になっているであろう彼が、こう発言しているのである。
もっとも、治安上の安全面の問題など、撮影に関する環境を考慮した上で、ですが。
近年・・・いや、ずっと前から一部のマナーの悪さを指摘されている鉄道写真というジャンルでの活動者としては、それを常時意識したい所である。
(まぁ、あそこまで狂信的な方々の気持ちは理解できんから、ある意味これ以上意識のしようが無いんですけど)


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やたら強力なLED懐中電灯(レッドレンザーP2)も持ってるので(怪しい人以外には向けないようにしましょう)、特に危険は無いはず。
ちなみにこれ、単四電池一本である。技術の進歩恐るべし。




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平然と、コンパクト系のカメラでこういう写真が撮れる。
良い時代だ。


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撮影場所の駅。
ここで思い切ってISO1600解禁。
拡大表示すれば分かりますが、ライトの辺りとか明らかに色の階調が落ちてる。
まぁ、原寸大表示だとボロボロですね。
それでも、色合い自体は綺麗に撮れてるので、思い切って解禁してみた。

・・・もっとも、画質劣化は気になったので、この後はしばらく感度調整しながらの撮影になりましたが。
ダイヤルが重い上に、稀に逆回転するようになってしまったので大変だった。
(ちなみに以前の名古屋帰省中にK-rのダイヤルが壊れて露出補正がマイナス3に固定になると言う凄まじい事態に陥り、撮影旅行を断念する羽目になった事がある。しかも購入後1年以内。メーカー直送になり今は動いている)
うーん、ペンタックスのカメラは操作性は総じていいけど、ボタンとかダイヤルの作りは微妙に堅さが抜けないかも・・・。


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と言っても、この状況で写真を撮れるってのが、とにかく楽しい。
ISO1000で撮影。1/8秒なのでブレブレ。
流し撮り難しい。


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こうやって、側面を撮った方が綺麗かな?


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今は、岐阜でもこんな景色も見られるようになった。
デジカメを買った当時は、まだ建設中だったんですけどね。


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踏切を見上げて。
夜に写真を撮る場合は、街中の照明を如何に活用するかの勝負。
そうすれば、高感度や手ブレ補正機構が普及した現在では、昼間同様に手ブレ知らずに撮影できる事も多い。
実際、この写真は1200万画素原寸大でも十分に解像しきっている。
(28mm。シャッタースピード1/10秒、F2.8、ISO1000、露出-2.3、オートホワイトバランス)




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・・・ここまで撮ったところで。
今の自分の流し撮り技術の限界を思い知る。

そもそも、Qは光学ファインダーじゃないし、性能面では妥協はしてないけど「極限まで突き詰めて」はいない。
・・・これの何が重大か。
「液晶モニターの表示タイムラグ」である。
試しにカメラを上下に振ってみると、ワンテンポ遅れたりする場合がある。そりゃそうだ。
これがあると、レリーズタイムラグが0.01秒だろうが実質上は0.2秒くらい掛かってしまう場合も多い。
例えばオリンパスは、OM-D辺りからは高速で表示するモードなんてのが追加されたりしましたが・・・。
(あと、パナソニック全般的に早そう。さっき電器屋でルミックス触ったら異常に早かった)

これが、鉄道写真の、特に流し撮りでは致命的。
普通に撮る場合は、まだノーファインダー撮影で実際の景色を見ながら撮る事で割と対処できたり、はする。
が、流し撮りは無理。

なので、開き直って、全く別の方向性を狙ってみる。




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ISO2000。

まだまだ。


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ISO6400。

K-rのISO6400も試した事が無かったのに(最高3200)、まさかのQでの初ISO6400の世界を見てしまった。
面積比だいたい12分の1くらい。

とは言え、無茶。
なので、白黒にしてしまう事にした。

ここで活躍したのが、フロントの「クイックダイヤル」。
Qの場合、デジカメWatchの企画の1つ「長期レポート」が開発時の裏話を交えた特殊な形式になっているが(例外的なもの。たまたま水咲さんがインタビューする機会に恵まれたっぽい)、それによると開発スタッフ内でも「どう使うの?」という反応だったらしい。
実際、アートフィルター・・・もといスマートエフェクトを登録する用のだろうなー、というのは一発で判るものの、そこまで多様するとは到底思えない。

・・・が。
僕はここに「カスタムイメージ」を登録しました。
要するに写真の色合いを設定するモードです。「鮮やか(彩度大)」とか「ナチュラル(ふつう)」とか、和風っぽい渋い色合いの「雅」とか、彩度が派手派手な「ポップチューン」とか・・・。
ホワイトバランスとは別。ホントの微調整モード。

で、僕はここに「風景」「雅」「BW」を登録しました。
「風景」はコンパクトデジカメでも夜景モードとかと並んでセットされてる事の多いモードですが、同じ感覚で使えるので、樹木とか青空が多い場面で撮影するので非常に便利。
「BW」は白黒モードです。ポケモンと同じ。
後1枠は迷ってます・・・雅モードはともかく、残り1つは迷走してる感じ。「鮮やか」はデフォルトに設定してますし。

で、この「BW」がミソ。
今まで使ったカメラも白黒加工モードはありましたが、メニュー画面を経由せずにワンタッチで撮った写真を白黒に設定できるってのが予想外に便利だった。
僕もモノクロフィルムで写真を撮った事はありますが、カラーが欲しくなる場面が多々あり、逆に普段の撮影中に白黒で撮ってもいいかもしれない場面にたまに出会うようになってしまうと言う、悩ましい結果になりました。
たまーに、撮った写真の中で「これ白黒加工した方がしっくり来るな」と言う写真は後からPixiaで加工したりしてたのですが、そういうショットは写真をまともに撮っていた期間でも半年に1枚出るか出ないかぐらい・・・。

が、これで一気に解消。
あと普段でも、「鮮やか(デフォルト)」「風景」「雅」をワンタッチでチェンジできるので、ホワイトバランスと合わせての色合いの微調整に本当に便利。
ホワイトバランスは一度設定したら電源オフまでは変更不要な場合が多いので、本当に微調整ですね。
とにかく「1枚1枚が目を引くような写真を撮れるようになりたい」と思ってた今の僕にはうってつけでした。

写真そのものの話に戻す。
ISO6400でも、白黒にすればまだノイズが表現技法として利用できる範囲内になるんじゃないかと判断し、設定。
上の写真は最大望遠(つっても85mmですが)で手持ち撮影。
夜にこんな写真の撮り方ができる・・・便利な世の中だ。
ちなみに「ハードモノクローム」ってモードもアートフィルターもといスマートエフェクト内に搭載されているけど(早い話が5号印画紙モードって解釈でいいのかな?)、それよりもカスタムイメージを使いたかったので、BWのモードをシャープネス強めにカスタマイズして使っている。

(85mm。シャッタースピード1/40秒、F4.5、ISO6400、露出-2.0、オートホワイトバランス。カスタムイメージ「BW」)




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咄嗟にカラーモード(雅)に戻して撮影。
この機動力。


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感度オートのためISO3200。
とてもコンパクトデジカメで夜に撮った写真とは思えない。


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街灯に照らされた架線。
こういう条件下だと流石にAFが迷う・・・。
ただ、こんな写真を撮れるって時点で既に楽しい。
(28mm。シャッタースピード1/10秒、F2.8、ISO6400、露出-2.3、オートホワイトバランス。カスタムイメージ「BW」)


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ミュースカイ夜を往く。




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そして夜は更けて。
(85mm。シャッタースピード1秒、F4.5、ISO800、露出-2.3、ホワイトバランス白色蛍光灯)
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by icelake876 | 2013-05-21 23:49 | 雑談(よろず系) | Comments(0)  

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